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■印の歴史
5,500年前に発生した西方メソポタミヤの印章がはるばる中国へ、そして日本へと伝えられました。
奈良時代には大宝律令により印制が定められ、隋唐印にならった様式が用いられました。
鎌倉時代には、渡来僧により私印が普及し、室町時代には書面の落款にも用いられ始めました。
明来の日本への亡命僧により篆刻が紹介され、江戸時代になると篆刻芸術が定着し、明治時代には当時の中国の篆刻が紹介され交流もすすみ篆刻芸術は大きく発展し、今日の隆盛に結びついています。 |
■篆書と篆刻
篆書とは漢字の最も古い書体です。
奏の始皇帝時代の官印制度の制定により各地に多種多様にあった文字も小篆に統一され、急速に発展しつつ小篆が篆刻の中心的な文字となった。
今では、ローマ字、ひらがななどまで様々な書体が使われ、篆刻という言葉は印を彫ることの代名詞としてもつかわれています。
しかし、印の書体はあくまでも篆書が基本です。寸角にデザインされたこの文字は、紀元前の文字創造期の原イメージがそのまま残っており、はんこを神秘的にかつ芸術的なものにしてくれます。 |
■印が出来るまで
篆刻は、まず篆書に精通しているものが誤りのない字形をさぐり印文全体の調和構成をはかる「校字」という作業から始まります。
次に、選んだ文字の大小、点画の繁簡を整斎のうちに変化をもたせて、一個の完全な小宇宙の世界を構成させます。
これを「章法」といいます。章法により「印稿」というデザインをし、印材に書き入れる「布字」がされます。
そして、古来十四法とも十九法とも言われる「刀法」により印が彫られます。 |
■朱肉
繊維が細かく泥状で、ケバのないのが良質です。
印泥は朱砂(水銀と硫黄を焼きしめた物)、油、もぐさの繊維を混ぜてつくります。日本では一般に朱肉と言い、インクで代用品が多く使われています。
自分の印を綺麗に押すには良質な朱肉を選ぶことが必要です。押すときには、印面に印泥を均一にたっぷりめに付けると失敗が少ないです。 |